「彩の国さいたま国際協力基金」審査公開プレゼンテーション

2017年8月4日(金)、埼玉県国際交流協会で、平成29年度「彩の国さいたま国際協力基金」審査公開プレゼンテーションが行われた。2017年助成金は事務局長によると120万円(2016年度助成実績149万円)、助成額は年々減少傾向にある。2017年の申請団体は9団体(海外8、県内1)で申請額359万円。
平成29年度申請団体と申請事業は次の通り。
1.(特活)太陽と水と緑のプロジェクト
手作りのソーラーパネルとLEDランプの作製技術と維持管理指導事業
2.(特活)アジアを紡ぐ会
スリランカ民主社会主義共和国北西部州クルネーガラ県及び周辺地域社会的貧困女性の収益活動及び互助活動の継続性・発展性を目指した域内女性グループ間連携強化による不足する能力・機能等の相互補完方式の構築と実施の促進支援事業
3.コポトッコ・バングラデシュ

バングラデシュ洪水被災地の地域経済支援事業
4.(特活)エクアドルの子どものための友人の会(SANE)
カヤンベ郡周辺山岳地域における、伝統農業を主軸においた学校菜園と栄養に関する知識技術の普及をとおした子どもの生活の質の向上
5.(特活)さいたま市民ネットワーク
ラオス国の農村部に飲料水製造装置を設置する支援事業
6.(特活)国際協力NGO IV-JAPAN
ネパール、ゴルカ郡における教育環境改善事業
7.(一財)CHANGアジア子供財団
伝統サンドイッチでスラムの自立促進プロジェクト
8.(特活)NPOアジアマインド
ミャンマーろう学校への技術移転協力
9.特活)ふじみの国際交流センター
同行通訳制度の構築
プレゼンテーション5分+審査員(4人)質疑応答10分

プレゼンテーションについて感じた事
5分と短いので団体紹介や対象国紹介は不要。事前に事業概略を提供する。抽象的な思いではなく、事業概要に必要な項目を具体的に説明する。
必要要素:背景(問題)→目的→目標→事業(対象、具体的活動、スケジュール、現地カウンターパート)→成果予定(受益者数、活動によって具体的にどの様な成果が得られるか、持続性、普及性)。継続事業であれば昨年度の成果及びそれを踏まえた事業内容とする。
団体によってプレゼンテーションの内容がまちまちで有った事、事前に5分間説明の訓練を団体内で練っていない事、説明に事業の必要要素が欠ける団体が結構有った事など、NGO側の課題を感じた。
彩の国さいたま国際協力基金も年間助成額120万円にまで縮小していた。県予算増額や企業協賛など、埼玉県国際課及び埼玉県国際交流協会の今後の努力に期待したい。
2017年8月5日
埼玉NGOネット
事務局長加藤 陽一