グローバルセミナー2017 「地域で育むグローバル市民~出会い、つながり、そして共生へ~」報告

埼玉NGOネットはJICA東京、埼玉県国際交流協会と共に2月12日(日)、さいたま市コープ浦和で「グローバルセミナー2017 地域で育むグローバル市民~出会い、つながり、そして共生へ~」を開催した。世界は今、多様性に対して寛容と非寛容がぶつかり合っているように見える。異文化など多様性と出会い、様々な世界や人々とつながりを持つことが、その先にどの様な共生社会を描くことが出来るのか。学校での教育実践や若者たちの異文化体験をもとに考えた。
参加者約80人、年齢は7ヶ月児から80歳までと幅広く、所属も小中高校教師、大学教授、教育委員会、NGO、JICAなど人材育成に取り組む関係者が多い中で、高校生、大学生が積極的に意見を述べ、若者の声を反映した意見集約ができた。

第1部:JICA教師海外研修参加教師による学校での国際理解教育実践
埼玉県からは10日間の現地研修として、タイコース=中学校2名・高校教諭1名、モンゴルコース=小学校教師2名が参加、帰国後の各学校での研修成果を生かした各教科の国際理解教育授業実践の目的、目標、内容、児童・生徒の反応、子ども達の変容及び教師間の共有などの報告と質疑応答を行った。
参照:・JICA東京「埼玉県で世界とつながる授業の実践」
   ・若者体験報告レジメ(PDF)

第2部:若者の異文化体験から~出会い、つながり、そして共生へ~
5人の若者による報告、意見交換、質疑応答を行い、その後、共生をテーマに具体的な場を設定して共生プランニングづくりをグループワークで実施した。
若者報告は、①大学生の時に大学横断ボランティア組織を立ち上げて若者による外国人観光客の案内等を通して国際交流を進める社会人、②高校生の時にNGOの海外スタディツアー参加をきかっけに国際関係へチャレンジを決意しその後内閣府や埼玉県の国際交流プログラムへ参加してきた大学3年生、③大学でラオス語を専攻し国際協力NGOのラオス事務所で半年海外インターンを体験した大学4年生、④官民協働海外留学支援「トビタテ!留学JAPAN」に企画提案し採用されフィリピンで半年留学とボランティア活動を行い4月よりフェアトレード会社で働く大学4年生、⑤青年海外協力隊としてヨルダンで環境教育に携わり現在JICA埼玉デスクとして働く社会人。
出席者参加型のグループワークは、共生する職場、役所、病院、町内会のプランニングづくりを7グループで行い、現状分析、課題発見、政策検討などを作成し、発表して参加者が共有し、今日の成果を一人ひとりが広めていく事の大切さを確認した。

2017年2月13日 埼玉NGOネット 写真撮影:兼先勇

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