第1回勉強会報告「認定NPO法人メイあさかセンター30年の歩み」尾池代表理事

埼玉NGOネットでは4月18日(水)の総会終了後に2018年度第1回勉強会を行った。
テーマ:メイあさかセンター30年の歩み~「多分野協働と学社融合」支援から互助
へ Friendly Relationship Through Pictures(Between Japan & Malaysia)30年で積み上げた「絵を通じての友好」
講師:尾池富美子 認定・埼玉県指定NPO法人メイあさかセンター代表理事
1988年にメイ(MAY)文庫を尾池代表自宅を開放して発足させて活動がスタートした。
2001年にNPO法人化、2006年に認定NPO法人を取得し埼玉県でも認定NPO法人の先駆けとなる。
マレーシアとの絵を通じての友好事業は、1987年、朝霞市立小学校とペナンの小学校の交換として始まった。
その後、朝霞市内全小学校へ広がり、中学校の参加につながり、市内から埼玉県内へ参加校が波及していく。
絵画の交換から、1992年にマレーシアから子どもたちを招聘して市内の子どもたちと、
1995年には朝霞市の小学生をマレーシアへ引率し相互に国際交流を行う。
1997年にマレーシア各地で日本の子どもたちの絵画の巡回展示会を開催する。
絵画の交換・展示、子どもの相互交流に続いて、2000年にはマレーシアの美術教師を招聘し、市内学校で美術教育研修を行い、
2009年には日本から美術教育者を派遣してマレーシアで美術教育のワークショップの開催など、国際協力事業に拡大する。
一方、メイあさかセンターは国際交流・協力と同時に、地域の高齢者福祉事業を併せて行っている。
1988年から自宅を認知症の方と家族の場として開放し、その後、行政との協働と地域ボランティア参加による高齢者在宅介護、
ホームヘルパー養成事業、デイサービス、地域の幅広い参加を得て支え合い・互助のまちづくりなどを進めている。
こうした国際事業と地域福祉、学校と社会を融合させ、多分野協働を実現させているところが、
メイあさかセンターの最大の特色といえる。
1993年文部大臣奨励賞、1997年埼玉県国際貢献賞、2003年埼玉県文化賞、2010年外務大臣賞、2016年荻野吟子賞などを受賞している。