海外安全対策研修報告

海外安全対策研修へ参加
国際協力関係者にとって今年9月のダッカ事件は、紛争国でない国、国際協力が多く行われている国、比較的治安が良い首都、外国人が行くレストラン、邦人の犠牲など衝撃的であった。埼玉NGOネットでも現地駐在員、短期で調査、視察、打合せ、スタディツアーの派遣などがあり、安全対策は緊急の課題であり、今回、JICA主催の安全対策研修に参加した。セキュリティの基本は気をつけることとの事。海外渡航者が遭遇する脅威の可能性を知り、どんなところがテロのターゲットになりやすいのかを調べ、情報を事前に収集し、自分の脆弱性を評価、リスクを分析、安全対策措置を講じるなどの重要性を学ぶことが出来た。ただ、NGOにとっては、リスク管理と現地の人とのコミュニケーションの兼ね合いをどうするかの課題は残る。研修の中で近づく子どもたちは物取りのリスクがあり、追い払うとの話も有った。自分に近づく人がすべてが危険を及ぼす可能性があると捉えると、現地の人とのコミュニケーションが成り立たない。NGOは村で事業を実施するには村人との信頼関係を築く必要がある。難しい課題だが、NGOとしての海外安全対策づくりが必要となるのではないだろうか。